入札情報サービス比較2026年版|NJSS・入札王・nSearch・Labidの違い
NJSS・入札王・nSearch・Labidの料金・機能・対象機関数を公平に比較。建設業者がどのサービスを選ぶべきか、選び方のフローチャートと選定ポイントを解説。
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入札情報サービス比較2026年版|NJSS・入札王・nSearch・Labidの違い
「どの入札情報サービスを使えばいいのか分からない」という声は、建設業の営業担当者から繰り返し聞かれる。 NJSS・入札王・nSearch・Labidの4サービスは、それぞれ異なる思想・価格帯・強みを持っており、自社に合わないサービスを選ぶと情報収集の効率が上がらないまま費用だけがかかる。
本記事では2026年3月時点の情報をもとに、主要4サービスの料金・機能・対象機関数を公平に比較し、建設業者が自社の状況に合ったサービスを選ぶための具体的な指針を提供する。
入札情報サービスとは?なぜ必要か
入札情報サービスとは、全国の官公庁・自治体・国の機関が公表する入札公告・落札情報を一元的に収集し、企業が効率よく案件を探せるよう整理したデータベースサービスである。
入札情報を自分で集めると何が起きるか
公共工事・公共調達の入札情報は原則として各発注機関のWebサイトで公開されている。 しかし国・都道府県・市区町村・国立病院・独立行政法人など、全国には9,000機関以上の発注機関が存在し、それぞれが独自の形式・更新頻度でサイトを運用している。
営業担当者が手動でこれらをチェックすると、1日数時間の作業が必要になる。 見逃しも頻発し、締切直前に気づいた案件には入札準備が間に合わないというケースが多発する。
| 情報収集方法 | コスト | 網羅性 | 速報性 | 手間 | |---|---|---|---|---| | 各機関サイトを手動確認 | 無料 | 低い(見逃し多発) | 低い | 毎日数時間 | | 入札情報サービス(有料) | 月額8,000〜6万円以上 | 高い(9,000機関超) | 高い(翌朝配信) | 最小化 | | 調達ポータル(無料・国のみ) | 無料 | 中程度(国の機関のみ) | 中程度 | 一定の確認作業が必要 |
入札情報の無料検索方法では無料での情報収集手段も解説しているが、本格的な公共工事受注を目指す場合、有料の入札情報サービスの利用が実務上の標準となっている。
建設業が入札情報サービスを必要とする理由
建設業の入札は「気づいた時には締切」というケースが特に多い。 工事の公告から入札まで2〜4週間という案件も珍しくなく、公告を見逃すと参加機会そのものが失われる。
また、落札結果・競合他社の応札価格を把握することで、次回の積算精度を上げることもできる。 入札情報サービスは「案件の発見」だけでなく「競合分析・落札戦略の立案」にも使われる。
主要4サービスの料金・機能・対象機関数比較
各サービスの公開情報および調査に基づく比較表を以下に示す。 なお、NJSSと入札王・Labidは要問い合わせ形式のため、料金は公表されている相場・事例を参考値として記載している。
スペック比較表(2026年3月時点)
| 比較項目 | NJSS | 入札王 | nSearch | Labid | |---|---|---|---|---| | 運営会社 | 株式会社うるる | 株式会社ズノー | 株式会社うるる(子会社) | Nehan株式会社 | | 設立・運営歴 | 2008年〜(約17年) | 2000年代〜(約19年以上) | 比較的長期 | 2024年β版〜 | | 対象機関数 | 約8,500〜8,994機関 | 約9,200機関以上 | 約9,500機関以上 | 非公開 | | 年間案件数 | 約180万件以上 | 非公開 | 800万件以上(過去含む) | 非公開 | | 料金(目安) | 月額5〜6万円以上(要見積) | 月額8,709円〜(要見積) | 月額19,800円〜(税抜) | 要問い合わせ | | 初期費用 | あり(要見積) | なし | なし | 非公開 | | 無料トライアル | 8日間 | あり(期間要確認) | 14日間 | あり(要問い合わせ) | | AI機能 | AIレコメンド | なし | なし | AI推薦・仕様書要約・提案書生成 | | 落札情報 | あり(入札と紐づけ) | あり | あり(800万件以上) | あり | | 案件管理機能 | あり | あり(CSV出力) | なし | あり(ボード形式) | | チーム機能 | あり(メッセージ・担当割当) | あり(最大10名ログイン) | 追加ユーザー月2,000円 | あり(Slack連携) | | メール配信 | あり(条件指定) | あり(最大200アドレス) | あり(翌朝速報) | あり |
料金帯の位置づけ
4サービスの料金帯を整理すると、以下のような位置関係になる。
高コスト ←──────────────────────→ 低コスト
NJSS Labid(要確認) 入札王 nSearch
(月5万超) (要問い合わせ) (月額〜) (月19,800円〜)
NJSSは非公開価格だが、複数の調査・レビューサイトにおいて「月額5万〜6万円以上」という事例が報告されており、4サービス中で最も高価格帯に位置する。一方でnSearchは月額19,800円(全国プラン、税抜)と唯一の定価公開サービスであり、コストを抑えたい事業者の選択肢となっている。
NJSS・入札王・nSearch・Labidの特徴詳細
NJSS(入札情報速報サービス)
概要: 株式会社うるるが運営する国内最大級の入札情報サービス。2008年のサービス開始以来、データの蓄積量と精度で業界をリードしてきた。
強み:
- 対象機関8,500〜8,994機関、年間180万件以上という圧倒的なデータ量
- 1,800万件以上の過去落札データ(2008年以降)が蓄積されており、競合分析に活用できる
- 入札情報と落札情報が完全紐づけされており、「この案件に誰が何円で応札したか」を追跡できる
- AIレコメンド機能により、キーワード検索では見つからない類似案件を発掘できる
- チーム案件管理(タスク・カレンダー・メッセージ)機能でチームの進捗を一元管理できる
- 自動収集に加えて人によるチェックが入るため、情報精度が高い
弱み・注意点:
- 料金が非公開で、見積もりなしに比較検討しにくい
- 複数のレビューから、コストが月5万円以上の水準になるケースが多いことが示唆されており、中小企業にはハードルが高い場合がある
- 途中解約不可・返金なし・銀行振込前払いのみという契約条件の硬直性
こんな事業者に向いている: 全国展開・複数部門での利用を想定する中堅〜大手の建設会社、コストよりもデータの網羅性と精度を優先したい事業者。
詳細はNJSSのコスパ分析も参照されたい。
入札王
概要: 株式会社ズノーが運営する老舗の入札情報サービス。2000年代から20年近い運営実績を持ち、官公庁・自治体の入札情報に特化したサービスとして定評がある。
強み:
- 対象機関9,200機関以上と高い網羅性
- 2010年以降の落札情報を検索・CSV出力可能で、過去の競合動向を分析できる
- 営業エリアを1都道府県から全国まで自由に選択でき、必要なエリアだけ契約できる柔軟性
- 1拠点あたり最大10名の同時ログインが可能(追加料金なし)、メール配信は最大200アドレスまで登録可能
- 初期費用ゼロ、最短3都道府県・12ヶ月契約で月額8,709円(税込)という比較的低いエントリーハードル
- 19年以上の運営実績による安定したサービス継続性
弱み・注意点:
- AI機能や仕様書サマリなど先進的な機能はない
- 詳細な料金はトライアル後の問い合わせベースで、全国プランの価格が公開されていない
- Labidのような提案書作成支援機能はなく、あくまでも「情報収集ツール」の位置づけ
こんな事業者に向いている: 特定エリアに絞った営業活動をしている中小建設業者、コストを一定範囲に抑えながら実績あるサービスを使いたい事業者。
nSearch(エヌ・サーチ)
概要: もともとBrainFeed社が運営していたが、2022年12月に株式会社うるる(NJSS運営会社)に全株式が譲渡され、現在はうるるの子会社となっている。NJSSと同グループに属しながら、独自の低価格帯プランを維持している。
強み:
- **月額19,800円(税抜・全国プラン)**という4サービス中で唯一の透明な定価
- 14日間の無料トライアル
- 1都道府県・2県なら月額8,000円からの段階的プランがあり、地域に絞った利用も可能
- 800万件以上の過去落札情報にアクセス可能
- 公告案件だけでなく、各機関のWebサイトにのみ掲載される公募案件も収集対象
- 追加ユーザー月2,000円という低コストのチーム利用
弱み・注意点:
- 自動収集システムが主体のため、NJSSと比較して情報精度に差が出る可能性がある
- AI機能・案件管理機能・提案書作成支援はない
- 対象機関数は9,500以上と多いが、自動収集に起因するデータ欠落リスクも否定できない
こんな事業者に向いている: 入札情報サービスを初めて導入する事業者、コストを最優先に考える中小建設業者、まず低価格で試してから本格導入を検討したい事業者。
Labid(ラビッド)
概要: Nehan株式会社が2024年10月にβ版をリリースし、2025年6月に正式リリースした最新世代のAI入札プラットフォーム。従来の「情報収集サービス」の枠を超え、案件推薦・仕様書サマリ・提案書作成・案件管理まで一気通貫で支援するのが最大の特徴。
強み:
- AI推薦機能:自社の事業内容・過去実績と案件の類似度をAIが判定し、キーワード検索では見つかりにくい案件を「イチオシ案件」として自動提案する
- 仕様書AI要約機能:大量の仕様書をワンクリックで要約し、対応可否の判断工数を大幅削減(最大1/10程度との報告あり)
- 提案書自動生成:仕様書と提案要件をもとにAIが提案書の叩き台を自動生成。従来比で1/10近い時間での作成を支援
- 案件管理のボード形式:チームの進捗をカンバン形式で一元管理し、Slack連携も対応
- 上場企業・大手グループ・スタートアップを含む多様な企業が導入
弱み・注意点:
- 2024年のβ版ローンチから間もなく、運営実績が2年未満という新しさゆえの不確実性がある
- 料金が非公開であり、比較検討の際に問い合わせが必要
- 対象機関数が非公開で、網羅性の比較が困難
- ITreviewなどの第三者レビューがまだ少なく、ユーザー評価の母数が限られる
こんな事業者に向いている: 情報収集だけでなく提案書作成まで効率化したい事業者、AIを活用して公共営業全体をDX化したい中堅〜大手の建設・ITサービス企業。
詳細はLabidの評判と実際の使用感も参照されたい。
入札支援AIで情報収集から提案書作成まで効率化する
📋 入札の「情報収集」と「提案書作成」を同時に解決する
どのサービスを使って案件を見つけても、最終的に落札を左右するのは技術提案書の質だ。
入札支援AIは、過去の施工実績・工事条件・評価テーマをもとに技術提案書のドラフトを自動生成。 自社の文体・表現パターンを学習し、「御社らしい」提案書を短時間で仕上げる。
入札情報サービスとの組み合わせで、案件発見から提案書提出までのリードタイムを大幅に短縮できる。
建設業者にはどれが最適か?選び方のフローチャート
「どのサービスを選ぶか」は、自社の予算・営業エリア・利用目的によって大きく変わる。 以下のフローチャートで自社に適したサービスを判定してほしい。
選び方フローチャート
【STEP 1】月額予算はどのくらいか?
├─ 月2万円以内で抑えたい
│ └─ → nSearch(月額19,800円〜、透明な定価)
│
├─ 月1〜3万円程度(エリア絞りOK)
│ └─ → 入札王(3都道府県〜、月額約8,700円〜)
│
└─ 月5万円以上も視野に入る
└─ → STEP 2 へ
【STEP 2】情報の網羅性と精度、どちらを重視するか?
├─ とにかくデータの正確性と落札情報の詳細度が重要
│ └─ → NJSS(業界最高水準の精度・落札情報紐づけ)
│
└─ 提案書作成まで含めた業務効率化を重視する
└─ → STEP 3 へ
【STEP 3】AI機能の活用に積極的か?
├─ AI推薦・仕様書要約・提案書生成まで一体で使いたい
│ └─ → Labid(AI入札プラットフォーム、新興サービス)
│
└─ まず入札情報収集を確実にして、提案書は別途対応
└─ → NJSS または 入札王
事業者タイプ別の推奨マトリクス
| 事業者タイプ | 推奨サービス | 理由 | |---|---|---| | 初めて入札情報サービスを導入する中小建設業 | nSearch | 定価が明確、低コスト、14日無料トライアルで試しやすい | | 特定都道府県に絞って営業する地域密着業者 | 入札王 | エリア単位の柔軟な料金設定、初期費用ゼロ | | 全国展開・複数拠点を持つ中堅〜大手 | NJSS | データ量・精度・落札情報の網羅性が最高水準 | | 公共営業全体をDX化したいIT活用積極企業 | Labid | AI推薦・仕様書サマリ・提案書生成まで一体で支援 | | コストを抑えつつ実績あるサービスを使いたい | 入札王 | 19年以上の運営歴、エリア選択で費用コントロール可能 |
並行利用の選択肢
「nSearchで低コストに情報収集しながら、特に重要な案件についてはNJSSで詳細な落札データを確認する」という二本立て運用を検討している事業者もいる。 ただし月次コストが累積するため、自社の受注目標と費用対効果をシミュレーションしてから判断することを推奨する。
入札の締切管理については入札締切の管理方法も参照されたい。
よくある質問(FAQ)
Q1. 入札情報サービスは無料でも使えるか?
無料で使える手段として、政府の「調達ポータル」(国の機関・独立行政法人)、各都道府県・市区町村のWebサイトが挙げられる。ただし全国9,000機関以上を横断的に検索することはできないため、広域営業を行う建設業者には有料サービスの利用が現実的だ。 詳しくは入札情報の無料検索方法で解説している。
Q2. NJSSと入札王は何が違うのか?
最大の違いは「料金の透明性・柔軟性」と「機能の方向性」にある。 NJSSは入札情報と落札情報の完全紐づけとAIレコメンドに強みを持ち、業界で最もデータが充実しているとされる一方、料金が非公開で高価格帯になりやすい。 入札王はエリア・期間を自由に選べる柔軟な料金設定が特徴で、地域密着型の中小建設業者が始めやすい構造になっている。両サービスの詳細比較はNJSSのコスパ分析も参照されたい。
Q3. Labidは建設業でも使えるか?
2025年正式リリース時点で、建設業向けの事例も報告されている。 ただし、Labidは「IT・コンサル・業務委託」系の調達案件向けに設計された機能も多く含まれており、土木・建築工事特化の機能は従来型サービスと比べると発展途上の部分もある。AI推薦・仕様書サマリ機能は建設業にも有効だが、詳細な運用適合性は無料トライアルで確認することを推奨する。 Labidの評判も参照されたい。
Q4. nSearchはNJSSの子会社になったが、サービス内容は変わったか?
2022年12月に株式会社うるる(NJSS運営会社)の子会社となったが、nSearchは独立したブランド・価格体系を維持しており、月額19,800円という低コストプランは継続されている。ただし同一グループ内の2サービスとして、将来的な統廃合・価格改定の可能性はゼロではない。最新情報はnSearchの公式サイトで確認されたい。
Q5. 複数サービスを並行して使うことはあるか?
実際に複数サービスを使い分けている事業者は存在する。 たとえば「nSearchで幅広く案件を発見し、NJSS無料トライアルで特定案件の落札データを確認する」という補完的利用や、「入札王で地域案件を収集しつつ、Labidで仕様書の要約・提案書作成を行う」という組み合わせが考えられる。 ただし費用が重複するため、自社の受注体制と費用対効果を検証した上で判断すること。
まとめ
2026年時点での主要4サービスの位置づけを以下に再整理する。
| サービス | 最大の強み | 向いている業者 | 参考月額 | |---|---|---|---| | NJSS | データ量・精度・落札情報紐づけが業界最高水準 | 全国展開・大量情報収集が必要な中堅〜大手 | 月5万円以上(要見積) | | 入札王 | エリア選択の柔軟性、19年以上の運営実績 | 地域密着・エリアを絞った中小建設業 | 月8,709円〜(要見積) | | nSearch | 定価が明確な低コスト、14日無料トライアル | 導入コスト優先・初めて使う事業者 | 月19,800円〜(税抜) | | Labid | AI一気通貫(情報収集〜提案書作成) | 公共営業のDX化を推進したい企業 | 要問い合わせ |
入札情報サービスの選択に正解はない。 自社の営業エリア・予算・利用人数・IT活用への積極性によって最適解が変わる。
重要なのは「まず試してみる」ことだ。 NJSS(8日間)・nSearch(14日間)・入札王(トライアルあり)はいずれも無料体験期間を設けている。 複数サービスを体験比較した上で、自社の営業実態に合ったサービスを選択することが費用対効果の最大化につながる。
どのサービスを選んでも、最終的な落札率を左右するのは案件の発見速度と技術提案書の品質だ。 情報収集ツールの整備と合わせて、提案書作成の効率化も検討されたい。
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